主に、個人住宅の新築・リフォームの設計を、直接、住み手の人から依頼をいただき、住み手の思いを形にするお手伝いをしています（工務店などの下請け仕事はお受けしていません）。住み手の代理人としての立場で、設計の他、工事金額の精査、工事現場の監理を行っています。家づくりの主役はそこに住む人です。住み手と二人三脚で家づくりをすることをモットーとしています。
その他、『人が使う』という点で事務所や店舗もそのあり様は同じだと考え、非住宅系の設計・監理も行っています。働く人、来客する人の目線に立った設計が好評を得ています。

家は雨露しのげれば良い、というものではありません。家を建てること自体は手段にすぎず、家づくりの究極の目的は、そこに住む人が暮らしを楽しみ、明日への活力を養える場であるかどうかです。
『家は買うものではなく創るもの』
人の顔が十人十色であるように、家のありようも十人十色でありたい。生活者の目線で住む人の気持ちに寄り添い、一品生産の住宅を相応のコストで提供する。そのためのコンシェルジュが設計者です。自分たちらしいこだわりのある住まいを求めている人へ、楽しくて！住み心地のよい住まいを提案しています。

個人住宅の設計が主ですが、事務所・店舗の設計なども時々。
女性設計者ならではの視点で暮らしやすい家づくりをお手伝いします。
相談から基本設計、実施設計、工事見積金額調整、工事監理、アフターケアまで、すべて一人で一気通貫で承っていますので、お客さまの思いを100％受け止めることができます（途中で思いが途切れることがありません）。そのため、年間に手がけられる棟数には限りがあります（最大3棟まで）が、丁寧につくられた家はずっと愛されます。

新築では、３０代～40代の子育て共働きの超忙しい家族をサポートする家づくり、リフォームでは、定年後の終の棲家を求めている方の住まいづくりを得意としています。

お客さまの思いを建物という形あるものに残せる醍醐味は他にない魅力的な仕事だと思います。建物が竣工した時の感動は、毎回、涙が出るほどです。それだけに、打ち合わせの回数や現場に通う手間など、決め細やかな働き方が要求されます。また、お客さまの気持ちの行間を読むことも大切で、設計技術の他、コミュニケーション能力が大いに必要です。
まずは、技術の取得（技術に裏打ちされたコミュニケーションをしないと不信感が生まれる）、これに、最低5年はかかるでしょう。自主的に仕事に関らないかぎり、何年たっても一人前の技術者にはなれない厳しい世界でもあります。

私自身、まったく違う業種からの転職組です。よって、大学の建築科は出ていません。丁稚奉公で、仕事は現場で覚えました。図面を書く作業で肩凝りがひどく、腕が上がらなくなったことも。とにかく、5年は、辛抱です。技術の研鑽、これあるのみです。このつらい５年に耐えられたのも、『設計』という仕事の魅力にとりつかれてしまったから。早く一人前になりたいと努力の日々でした。つらかったですが、やめたいと思ったことは一度もありません。

2008年度、埼玉県男女共同参画室主催の女性チャレンジ事業で、『企業内保育』の研究をし、埼玉県へ提言書を出しました（埼玉同友会女性経営者クラブファムとして参画）。このニーズは、今後さらに拡大していくと思いますので、引き続き、ライフワークにしていきたいと思っています。